父とは所沢で合流したのだが、平日の朝、都心から遠ざかる電車はガラガラで、実に読書に向いていることを実感。はじっこの席を陣取って、ガタンゴトンという音をBGMにする。ほどよく揺れる車両が実に快適。これからは電車で本を読むようにしようと決意。

読んでいたのは内澤旬子著「世界屠畜紀行」。イラスト付きで世界の屠殺風景をレポート。これがむちゃくちゃ面白いのでおすすめ。韓国、バリ島、エジプト、イスラム世界、チェコ、モンゴルまでを読み進めた。バリ島のブタの丸焼きって、なんかのんきだなーとか、らくだの屠殺って豪快そうだなー、とか。

実際に足を運んで取材しているので、現場の生の声、生の風景が拾えている。リアリティのある文章、そしてリアリティはあるが、かわいいイラスト。全体にちょっぴりユーモラスな雰囲気が漂っているのがいい感じ。内蔵もぷりぷり!

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以下第6章モンゴルから引用
「動物を食べるために殺すことは残酷なことなんだろうか? なぜ多くの人がそれに対して「怖い」といった感覚を抱くんだろう? 動物をつぶして食べること−−殺してその命をいただく行為−−それ自体の価値をとらえ直していかなければいけないんじゃないか」

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『モンゴル万華鏡 草原の生活文化』の著者である小長谷有紀さんの話
「今にして思うのですけど、私がモンゴルにはまったのは、空間が水平なことと同時に人間を含むすべての関係が水平的だということです。モンゴルの人たちが家畜をつぶして平気なのは、いたぶってもいいと思って平気なんじゃないんです。それは上から見下ろす視線。そうではなくて、みんな同じやん、という感覚。 <中略> 人間の生き様全体が、自然の中で上下なしに自己の利益だけを追求しない世界にいる。」

お肉好きな人は必読。おもしろーい。

>>「世界屠畜紀行」