作品
経歴
論文
Yo Ota 実験映画作家:太田 曜
作品|UNE SUCCESSION INTERMITTENTE

■UNE SUCCESSION INTERMITTENTE
ユンヌ シュクセッシオン アンテルミテント/間欠的連続
1980年/16ミリ/カラー/サイレント/2分
>>動画を見る

 パリのアパルトマンの窓からは、向かい側の建物の裏、むき出しの外壁が見えていた。そして、その上の空は生まれ育った東京のそれとはまったく違っている。流れる大量の雲にさす日の光、反射の仕方や色の差は、緯度の違いによる太陽の入射角度の差によるのだろうか?印象派や、ターナーの描いた世界が必ずしも想像だけによるものではないことが理解出来た。

 一日眺めていても、雲の動きを人間の目が確認することは出来ない。そのような意味で考えれば、映画のインターバル撮影は、人間の視覚そのものを拡張したと言える。写真の発明が瞬間的な運動を捉えたように、映画は現実の時間を圧縮したかのような世界を見せてくれる。インターバル撮影は科学映画等でしか普通は使われない。この作品ではそんな変化を、一定時間にコマ撮りではなく、数秒間ずつのインタ−バルで撮影した。タイマーも何も無く、部屋にカメラを三脚にのせてセットして、横の椅子に腰掛けて、ひたすら夜明け前から日が沈むまで完全に手動で、少しずつレリーズを押した。

 しかし、劇映画ではモンタージュを通して物語を進行させる手段として時間を省略することが行なわれている。アンディー・ウォーホルはスリープ、イート、エンパイア等の作品で時間の省略や、いわゆる編集(モンタージュ)をしない映画を発表し当時センセーションを巻き起こした。映画が誕生(1895年)してから68年後、1963年のことだった。


作品|UNE SUCCESSION INTERMITTENTE
copyright(C)2005 Yo Ota All right Reserved.